2013年01月23日
松菱跡の一体開発断念
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20130123/CK2013012302000184.html
中日新聞 2013年1月23日
◆地権者の計画変更認可
二〇〇一年に経営破綻して閉店した百貨店松菱(浜松市中区鍛冶町)の跡地について、浜松市と地権者が旧本館・共同ビル跡(計約三千七十平方メートル)の一体再開発を正式に断念したことが分かった。今後は地権者が別々に店舗やビルを建てる予定。〇五年二月の事業着手から八年。浜松市民の注目を集めた一等地の再開発は振り出しに戻った。
再開発の施行者となっている地権者三者が昨年末に事業計画の変更を申請し、市が今月十七日付で認可した。
変更は、地権者のうち個人二人の土地(再開発地区から除外された個人地権者の土地(中央の白い破線の内側))を事業から除外し、二人を施行者からも外した。今後は、残る地権者の不動産開発会社アサヒコーポレーション(中区)が単独で、旧本館跡地を中心とする約二千七百平方メートルで再開発を継続する。
同社の高橋良周企画営業部長は取材に対し「一七年三月までに商業施設を建設したい」と、当初の方針通り事業を進める考えを示したが、具体的な計画は「未定」とした。暫定利用として浮上しているフットサル場の構想は「詳細を詰めている段階」と述べた。
地権者の和装小物店「趣味のあがた」の縣良太さん(52)は「元の場所に店を再建できるめどがつき、ほっとしている」、金物販売店「くろかねや」の斎藤賢吾さん(37)も「これからという気持ち」とそれぞれ話した。
松菱跡地をめぐっては、浜松商工会議所などでつくる再生協議会が事業提案を募り、アサヒ社を再開発事業者に選定。大手百貨店大丸の出店計画を受け、一時は隣接ビルを含めた街区一体の再生を目指したが、大丸の計画中止で頓挫した。旧本館と共同ビルは、約九カ月かけて昨年九月末までに解体された。
Posted by 春 ヲ 呼 プ at 10:30│Comments(0)
│浜松市