日中首脳会談終わる
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141110/t10013082251000.html
中国を訪れている安倍総理大臣は、日本時間の午後1時前から、北京の人民大会堂で、中国の習近平国家主席との初めての首脳会談に臨み、会談は、終わりました。
安倍総理大臣は、会談のあと、記者団に対し、首脳会談が、日中両国が戦略的互恵関係に立ち戻り、関係を改善させていく第一歩となったと強調したうえで、偶発的な衝突を避けるための海上連絡メカニズムの実施に向けた作業に入ることを明らかにしました。
10日夜、開幕するAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席するため、中国の北京を訪れている安倍総理大臣は、日本時間の午後1時前から、人民大会堂で、中国の習近平国家主席との初めての日中首脳会談に臨み、まず、両首脳は握手を交わしました。
会談は終わり、安倍総理大臣は、記者団に対し、「日中両国が、戦略的互恵関係の原点に立ち戻り、関係を改善させていく第一歩となったと思う。アジアの国々だけでなく、多くの国々が、日中両国の首脳間の対話を期待していたと思う。その期待に応える形で、関係改善の第一歩を記すことができた」と述べました。
また、安倍総理大臣は、偶発的な衝突を避けるための海上連絡メカニズムについて、「今回の会談で実施を要請し、実施に向けた具体的な事務的な作業に入ることになる」と述べました。
日中首脳会談が行われたのは、おととし5月に北京で開催された、当時の野田総理大臣と温家宝首相との会談以来、およそ2年半ぶりです。
http://j.people.com.cn/n/2014/1110/c94474-8807125.html
習近平国家主席は9日、ロシアのプーチン大統領と釣魚台迎賓館で会談した。
習主席は「今年に入り、私とプーチン大統領は緊密な意思疎通を継続し、中露関係の発展についてトップレベルデザインと戦略的先導を強化してきた。相互貿易・投資額は増加し続け、東ライン天然ガスパイプラインと東西両ラインの原油供給拡大など大型協力は重要な進展を遂げ、実務協力は共同研究・開発、応用普及、生産・製造の新モデルへと転換し、人的・文化交流は活発で、国際問題での調整・協調は一層緊密で実効性あるものになっている。両国内では中露包括的・戦略的協力パートナーシップの発展を支持する声が高まっている。これはわれわれの確定した両国関係発展の方針が両国の民心に順応し、時代の潮流に沿い、大勢の赴くところであることを物語っている。国際情勢がどうめまぐるしく変化しようとも、われわれは中露関係の発展を外交の優先的方針として堅持し、政治・戦略面の相互信頼を強化し続け、包括的協力を拡大・深化し続ける必要がある」と指摘した。
プーチン大統領は「露中関係に対する習主席の評価に完全に賛同する。われわれは共に露中包括的・戦略的協力パートナーシップの発展を力強く推し進め、政治対話を深め続けており、エネルギー協力は順調に進展し、経済・貿易協力は具体的成果をさらに多く上げている。双方は国際問題で緊密に協力し、世界と地域の安全・安定を力強く守ってきた。本日のわれわれの会談は露中関係の発展に新たな原動力を注ぐものと信じている」と表明した。
両首脳は「新たな情勢の下、中露の実務協力はさらに広範で緊密なものになる。エネルギー協力の強化は両国のエネルギー安全保障にとって重大な意義を持つ。双方は東ライン天然ガス建設を予定通りに推進し、西ライン天然ガスプロジェクトをできるだけ早く始動し、大型油田協力について積極的に話し合い、新たな原子力、水力発電協力を検討する必要がある」との認識で一致した。双方は高速鉄道、ハイテク、宇宙、金融分野の協力強化でも合意した。
両首脳は「第2次世界大戦勝利70周年記念行事共同開催計画」をしっかりと実行に移し、これを重要な契機として、第2次大戦の勝利の成果と戦後国際秩序を共同で維持するよう両国の関係当局に指示した。
両首脳は意思疎通と協調を継続し、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の成功を促すことで合意した。また、関心を共有する国際・地域問題について意見交換した。
両首脳は天然ガスパイプラインを始めとする二国間協力協定の調印にも立ち会った。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年11月10日
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